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こんにちは!ユウキ(@yuuki_kg)です。
今回は、2021年5月8日に発売されたゲームソフト【バイオハザードヴィレッジ】のレビュー・感想・評価をネタバレなしでお届けしたいと思います。
購入する予定の人は、ぜひ参考にしてください。(筆者がプレイしたのはPS5版です)
バイオハザードヴィレッジ【レビュー・感想・評価】
発売日 | 2021年5月8日 |
価格 | 7990円(税込) |
機種 | PS4/PS5/XOne/XSX/PC |
ジャンル | サバイバルホラー |
開発 | カプコン |
CERO | D |
どんなゲーム?
ホラーゲームの金字塔であるバイオハザードシリーズの最新作で、前作であるバイオハザード7の続編にあたります。
主人公は引き続きイーサン・ウィンターズで、一人称視点のシューティングゲーム(FPS)となっています。
ゲームの目的は、【ライカン】と呼ばれる凶暴な獣人たちが巣食う謎の村を探索し、誘拐されてしまった娘のローズを探し出すこと。
ベイカー邸の惨劇から3年半、再びイーサンの戦いが幕を開けるのでした。
FPSだからという理由でプレイしないのは非常にもったいない
一昔前とは違い、日本でもFPSというジャンルが少しずつ受け入れられるようになってきましたが、それでも海外に比べるとまだまだ他のジャンルの方が主流ですよね。
実際、バイオハザードはTPS(三人称視点のシューティングゲーム)として遊びたいというユーザーの声が多く、FPSと聞くとつい敬遠されがちです。
しかし視点が変わったからといって別にバイオハザードらしさが失われているわけではなく、むしろ臨場感が増すというメリットがあるので、本来ホラーゲームとFPSって相性抜群なんです。
もちろん、今作でもバイオハザードならではの謎解き要素やゲームシステム、世界観は健在なので、食わず嫌いせずにぜひ新たな形のバイオハザードとして楽しんでもらいたいですね。
前作をプレイしていなくても大丈夫?
冒頭でも述べた通り、本作は前作であるバイオハザード7の続編なので、前作をプレイしていないと主人公に感情移入できなかったり、ストーリー上の細かな設定に理解が及ばない可能性があります。
また、FPSというジャンルにあまり馴染みのない人がプレイした場合、慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。
というのも、2021年である現在、バイオハザードシリーズのナンバリングタイトルの中で、FPSなのはバイオハザード7とバイオハザードヴィレッジだけなんです。
そういう意味でも、前作をプレイしておいた方が親しみやすいのは間違いないでしょう。
ちなみにタイトルメニューには前作のあらすじを3分ほどでまとめた映像が用意されているので、前作を末プレイの人は本編プレイ前に視聴しておくことをオススメします。
サバイバルホラーとしては及第点か
「すべては恐怖のために」というキャッチコピーの前作に比べると、今作の恐怖度はやや低めに感じました。
と言っても、ホラーにフォーカスを当てた前作が異常に怖すぎ&グロすぎただけで、今作でもしっかりとホラー要素が散りばめられています。
バイオハザードヴィレッジの主なゲームの流れとしては、村を探索しながら4人の貴族たちが支配している各テリトリーを順番に回り、とあるアイテムを4つ集めること。
その中でも特に怖かったのは一か所のみで、他は至って普通のホラーという印象を受けました。
まとめると下記のような感じなので参考にしてください。
恐怖 | グロテスク | 痛々しさ | |
バイオ7 | |||
バイオヴィレッジ |
バージョンはできればZ版を購入してほしい
前作と同じように、今作でも通常版とZ版の二つのバージョンが用意されています。
ゲーム内容はどちらも同じですが、通常版と違ってZ版では主人公イーサンの怪我の描写がより鮮明に映し出されます。
ネタバレになってしまうので詳しくは言いませんが、Z版にはイーサンの身体欠損が表現されているイベントがあり、通常版ではこれが出血表現のみになっています。
ただそのせいでイベント中の演出にズレが生じ、つじつまが合わなくなる場面があるんです。
例えば本来なら致命傷のはずなのに、「少し怪我をしただけで何で銃が使えなくなるんだ?」とか「今何をされたんだ?」といった感じですね。
身体欠損と言っても、スプラッター映画のように体の切断面や臓器がリアルに映るわけでもなく、若干痛々しいかなという程度でした。
なので通常版を買う意味って特にないんですよ。(笑)
また、海外版ではヘッドショット時に頭部の欠損表現があるのですが、国内版では規制がかかっているので、残念ながらどちらのバージョンでもそのような表現は含まれていません。
ショップで武器やアイテムが購入できるようになった
前作にショップはありませんでしたが、今作ではデュークという謎の商人が登場し、武器やアイテムの購入に加えて銃の改造も可能です。
ショップで購入できるものは下記の通り。
- 武器
- 弾薬
- カスタムパーツ
- 爆弾
- 回復薬
- 合成レシピ
他にも村で入手した動物の肉や魚があれば、ステータスをアップさせる料理を作ってもらうこともできます。
お金や換金アイテムは敵がドロップするので、なるべく無視しないで倒しながら進めた方が良いでしょう。
マグナムなどの強力な武器ほど改造にお金がかかりますが、所持金は次周に引き継ぐので、周回を重ねるほど爽快感が増していきます。
また、村にはトレジャー要素があって、あちこちに高額で売れるお宝が隠されているので、じっくりと探索する楽しさも味わえますよ。
前作のゲーム進行はほぼ一本道でしたが、今作ではショップも含めて寄り道の概念があるので、自由度に関してはこちらに軍配が上がるでしょう。
気になったところ
ゲーム酔いしやすい
これは体質にもよりますが、今作は明らかに酔いやすい仕様になっていて、理由としては視野角の狭さと画面の揺れにあるようです。
※視野角=視点を動かさずに見える範囲のこと
画面の揺れは設定でオフにすることができますが、視野角に関しては調整不可となっています。
僕は今までFPSで酔ったことは一度もなかったのですが、本作は15分ほどプレイしただけで気分が悪くなってしまい、とても続けられる状態ではありませんでした。
(まぁ最終的には慣れて余裕でしたが・・・)
なので購入する際は、事前にYouTubeなどでゲーム実況者のプレイ動画を見ておくことを強く推奨します。
マーセナリーズがつまらない
マーセナリーズとはクリア後に追加されるボーナスモードのことで、次々と現れる敵を倒してハイスコアを目指すというものです。
しかし今作のマーセナリーズはステージ制になっているので、前半のステージで高スコアを出せても、後半のステージのたった一度のミスで全て台無しなんてことはザラにありました。
つまり失敗する度にかなりの時間を無駄にするので、非常にストレスが溜まります。
しかもステージによってはハンドガンしか使えないため、爽快感が微塵も感じられませんでした。
まとめ
個人的には、バイオハザードシリーズ未経験の人にもぜひプレイしてほしい作品です。
僕はプラチナトロフィーのために4周ほどプレイしましたが、とにかくストーリー性が強く印象に残っています。
特に終盤~エンディングの演出が素晴らしくて、これがホラーゲームであることを忘れるほど物語に引き込まれましたし、感動すら覚えました。
物語の真相、そして衝撃の結末をぜひその目で確かめてみてください。
もちろんストーリーだけではなく、ゲーム全般のシステムも申し分なかったです。
ただ視野角の狭さについては援護のしようがありませんね~。
これが原因で酔いやすくなっているのは確実ですし、せっかく購入したのにプレイを断念して売却してしまった人もいるでしょう。
そもそも吐き気をこらえながらゲームなんてしたくありませんからね。(笑)
しかしこればかりは体質によるので、心当たりのある人は充分に注意してくださいね!