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こんにちは!ユウキ(@yuuki_kg)です。
今回は、2021年9月9日に発売されたゲームソフト【テイルズオブアライズ】のレビュー・感想・評価をネタバレなしでお届けしたいと思います。
購入する予定の人は、ぜひ参考にしてください!(筆者がプレイしたのはPS5版です)
テイルズオブアライズ【レビュー・感想・評価】
発売日 | 2021年9月9日 |
価格 | 7980円(税別) |
機種 | PS4/PS5/XOne/XSX/PC |
ジャンル | RPG |
開発 | バンダイナムコエンターテインメント |
CERO | C |
ストーリー
300年前、自然豊かで緑の溢れる星【ダナ】は、高度な科学が発展した星【レナ】による侵攻を受け、圧倒的な力の前に敗北した。
ある日、ダナの奴隷である痛みを感じない青年【アルフェン】は、触れた者に痛みをもたらすレナの少女【シオン】と出会う。
次第に惹かれ合う二人の運命的な出会いは、やがて二つの星の支配構造を大きく覆していくのだった。
バトルの爽快感はシリーズの中でも圧倒的である
本作はAGの数だけ術技を連続して発動できる仕様となっていて、例えばAGの数が10だった場合、AG消費1の術技が10連続で発動できるといった感じです。
AGは攻撃を止めることで瞬時に回復しますが、キャラによっては攻撃がクリティカルヒットする度にAGが回復していきます。
また、各キャラには【ブーストアタック】という特殊攻撃が用意されていて、任意のタイミングで発動させることができます。
ブーストアタックは敵をダウンさせたり、術の詠唱を阻止するなど状況によって使い分ける必要があるのですが、同時にAGを回復させる効果も持っています。
つまりその気になれば術技を30回以上連続で発動させることも可能なんですよ。(笑)
はっきり言ってバトルの爽快感においては過去作の比ではなく、もはや別ゲーと言っても過言ではありません。
AGはストーリー進行や称号を取得することで増えていくので、先に進めば進ほど奥深いバトルが楽しめるはずです。
なお回復系の術技についてはAGに加えてCPというポイントを消費するのですが、CPはキャンプやアイテムでしか回復しないので注意してください。
爽快感が圧倒的な理由は他にもあり、例えば【ブーストストライク】などが挙げられます。
これは二人一組で行う一撃必殺の技で、HPを一定まで減らした敵に対して発動できますが、プレイアブルキャラは6人いるので全部で15通りのブーストストライクが用意されています。
どれも演出がカッコイイので、全ての組み合わせを試してみてください。
そしてテイルズに欠かせないのがやはり【秘奥義】でしょう。
秘奥義は各キャラに2種類ずつ用意されていて、敵からダメージを受け続けることで【オーバーリミッツ状態】となったキャラが、術技の連携中に発動することができるテイルズシリーズ恒例の必殺技です。
ただ2つ目の秘奥義の発動に関しては少し慣れが必要なので、コツを掴むまで要練習でした。
もちろんただ闇雲にゴリ押しするだけでは何の面白味もありません。
敵の攻撃をタイミングよく回避することで発動する【ジャスト回避】、そして即座に反撃する【カウンターレイド】など、せっかくアクション要素が全面に押し出されているのですから、全てを駆使しながら進めていくべきでしょう。
また、6人のプレイアブルキャラそれぞれ違う特性を持っていて操作性も異なるので、ぜひ主人公以外のキャラも使ってみてください。
ちなみに僕は軽く1000回以上のバトルをこなしてきましたが、最後まで全く飽きることはありませんでした。
ひょっとするとこれがテイルズにおけるバトルシステムの完成形なのかもしれませんね。
ストレスフリーで目立ったバグもなし
本作では街、フィールド、ダンジョンの至る所にファストトラベルのポイントが設置されていて、目的地への移動が非常にスムーズであり、ゲーム全体のテンポが底上げされています。
ロードにかかる時間も2~3秒ほどなので、終始ストレスなくプレイできると思います。
また、ファストトラベルのポイントにはキャンプとショップが設置されていることが多いので、バトルで消耗したHPやCP、アイテムを瞬時に補充することが可能です。
基本的にアイテムや防具の購入、武器作成、アクセサリーの合成・強化は一つのショップで行うので、使い勝手が良くて便利でした。
RPGというのは最もバグの発生しやすいジャンルですが、本作にそのようなものは一切見つからなかったので、デバッグがしっかりと行われている証拠ですね。
オープンワールド系の洋ゲーでよくある、「条件を満たしているのにフラグが立たずクエストが発生しない」などといった致命的なバグがないので、気楽にコンプリートを目指すことができるかと思います。
難易度に関しては設定でいつでも変更可能なので、テイルズ初心者さんでも安心してプレイできますよ。
とにかく全体的にバランスが良くてまとまりもあるので、最後まで穏やかな気持ちでのんびりと楽しめるのではないでしょうか。
次世代のテイルズなだけあってグラフィックも綺麗だった
もともとグラフィックを売りにしているシリーズではないのですが、今作ではバンナムの本気が伺えました。
特に前作のベルセリアと比べると、景色やフィールドの草花の描写が大幅に進化していますね。
他には技や術、秘奥義などの攻撃エフェクトも綺麗になっていて、とても迫力のあるバトルが楽しめました。
もちろんキャラクターのグラフィックもかなり向上していますが、こちらは前作のベルセリアに毛が生えたレベルといったところでしょうか。
モブなんて能面みたいな顔のキャラばかり(笑)だったので、あまり期待しすぎるのも良くないですね。
なおPS5版では、設定で【グラフィック優先】と【フレームレート優先】のどちらかを選択することができます。
美麗なグラフィックを楽しみたいという人はグラフィック優先を、滑らかな動きで楽しみたいという人はフレームレート優先を選択してみてください。
気になったところ
派手なエフェクトで画面が見にくい
雑魚敵はともかく、ボス戦では4人の技や術が1体に集中するため、画面がゴチャゴチャして何が起きてるのか分かりづらいです。
そのせいで敵が攻撃してくるタイミングが把握できず、被弾する確率が非常に高くなってしまいました。
特に主人公などの近距離戦闘を得意とするキャラクターの操作時は、その傾向が強いため注意が必要です。
対策としてはヒット&アウェイを強く意識する、もしくは遠距離メインのキャラクターに切り替えるのが良いでしょう。
仲間がすぐ死ぬ
レベルが低いわけでもなく、かと言って装備を疎かにしているわけでもないのですが、中盤以降のボス戦では仲間が割と簡単に死にます。
しかも回復担当のキャラクターが、瀕死の仲間がいるにもかかわらず呑気に攻撃魔法を詠唱していることが目立ちました。
つまり作戦をガン無視しているわけです。(笑)
手っ取り早いのは自分で操作して回復を連発することですが、仲間のAIには改善の余地があるでしょう。
また、アクセサリーの中には特定の属性攻撃によるダメージを半減させるものがあるため、ボスによって使い分けることをオススメします。
やり込み要素が少ない
周回プレイを重ねることで、ボーナス要素が追加されていくのもテイルズの魅力の一つですが、本作はやり込み要素を含めても1周でほぼ完結してしまいます。
確かにクリア後に追加される隠しダンジョンや隠しボスなども存在しますが、わざわざ2周目をプレイしなくても普通に突破できます。
僕はプラチナトロフィーを獲得するまでプレイしましたが、割とゆっくりめに進めて64時間ほどでした。
ただプレイスタイルは人それぞれですし、引継ぎ要素もあるので、難易度を上げて再挑戦してみるなど自分なりの楽しみ方を発見してみてくださいね。
テイルズらしさが少々失われてしまった
テイルズと言えばやはりド派手な秘奥義、そして発動時に画面いっぱいに表示されるアニメ調のカットインですよね。
しかし残念ながら本作にそのようなカットインは用意されておらず、一部のユーザーからは不満が出ていると思われます。
また、テイルズの伝統である戦闘後のキャラクターたちによる掛け合いも本作では廃止されています。
ちなみにスキットは3Dに進化していました。
快適さを重視した結果なのか分かりませんが、個人的にはとても寂しいですね。(泣)
トロフィーバグにご注意
僕は一度も遭遇しませんでしたが、ストーリー進行で解除されるはずのトロフィーが獲得できていないという報告が多数上がっています。
中にはやり込み系を含めた半分以上のトロフィーが獲得できない人もいるようです。
トロフィーに興味がないのなら特に問題ありませんが、コンプリートを狙っているプレイヤーにとっては致命的ですよね。
プレイする際は必ずアップデートを行っておきましょう。
まとめ
細かい粗はあるものの、近年に発売されたJRPGの中では間違いなく最高峰の一つだと思います。
初めてテイルズをプレイする場合は、本作から入っても問題ないでしょう。
気になる点についても一応対策はあるので、プレイヤーによってはさらなる高得点が期待できるかもしれませんね。
炎上騒動のあったゼスティリアのせいで、しばらくテイルズを敬遠していたユーザーにも安心してプレイしていただきたいです。