「あの国民的人気タイトルがコマンドRPGとなって新登場」
こんにちは!ユウキ(@yuuki_kg)です。
今回は、2020年2月19日に配信されたソーシャルゲーム「モンスターハンターライダーズ」の感想・レビューについて紹介していきたいと思います。
これからプレイする予定の人は、ぜひ参考にしてください。
モンハンライダーズのゲーム内容
本作は、誰もが一度は耳にしているであろう大人気アクションゲーム「モンスターハンター」を題材としたソーシャルゲームであり、タイトルには「ライダーズ」とあるため、レースゲームか何かと勘違いされるかもしれないが、中身はれっきとしたコマンドRPGである。
ハンティングアクション、通称「狩りゲー」と呼ばれるモンハンシリーズは、プレイヤースキルによって面白味が大きく変化するため、「好きではあるがアクションゲームが苦手でイマイチ楽しむことができない」
本作はこのようなプレイヤーのニーズを満たしている作品であるといえる。
また、従来のモンスターハンターは文字通りモンスターを狩るゲームであり、当然モンスターとは敵対関係にあるわけだが、今作に至っては協力関係、つまり共生する存在となっているのも特徴の一つだ。
そんな独自の世界観で、あなたは「特派観測隊」のリーダーとして個性豊かなライダーたちを指揮し、異変調査の旅へ向かうこととなる。
通常のモンハンでは味わうことのできない迫力のタッグバトル、苦手だったあのモンスターたちも今作では君の味方だ!
バトルには3人パーティーで挑むのだが、モンスターと生活を共にするライダーたちは、「オトモン」と呼ばれる絆を結んだモンスターとタッグを形成しており、実質はライダー3人+オトモン3匹の計6体で1パーティーとなっている。
オトモンは、タッグを形成したライダーの各ステータスを倍率でアップさせたり、弱点属性と耐性属性の影響を及ぼす役割を持っているため、戦況の鍵を握る重要なファクターであることは言うまでもない。
もちろん「リオレウス」などといったシリーズお馴染みのモンスターたちとの共闘が可能であり、敵ではなく味方としての存在である彼らは、シリーズファンのマンネリ感を払拭してくれると同時に、斬新な魅力を醸し出している。
バトルはターン制のコマンド式で、素早さの高い順に行動していくというオーソドックスなタイプなのだが、ターン開始時にはスキルの発動に必要なSPが30ずつ貯まっていくという仕様だ。
スキルには「ライダー技」「オトモン技1~2」「タッグ技」の4種類が用意されているため、敵や戦況に応じて使い分ける必要があり、通常攻撃で凌いでSPを貯める、または貯まったSPを消費してサポートスキルを発動するなどといった選択肢がプレイヤーに与えられる。
中でもタッグ技は、ライダーとオトモンが力を合わせて放つ強力な技であり、迫力のある演出にも注目してもらいたい。
もちろん、スキルには「麻痺」「火傷」「毒」「睡眠」などといった状態異常効果が含まれたものも存在し、戦力差の大きい敵モンスターを完封する手段も用意されていた。
また、モンスターのモーションには従来のものが採用されていたりと、シリーズファンなら思わずニヤけてしまう要素がふんだんに散りばめられているようだ。
夢の共演!?多種多様な組み合わせで最強のパーティーを育成しよう!
イベントクエストなどで入手したオトモンの卵は、即座に孵化させてパーティーに組み込むことが可能なため、「ゲリョス」「フルフル」などの旧作モンスターに再び会うことは容易であり、なんとも感慨深い気分になる。
本来なら決して相容れないモンスター同士で、力を合わせて強敵に立ち向かう姿が見れるのも本作の醍醐味なのだ。
しかし戦闘を優位に進めるには、敵モンスターの弱点属性を突くこと、そして味方モンスターが耐性属性を持っていることが大前提となっており、考えなしにパーティーを組んだところで返り討ちにされてしまうのがオチのため、ある程度の折り合いは必要である。
とはいえ、「ジンオウガ」「ラギアクルス」「フルフル」といったヘンテコ雷属性パーティーを組んでみるなど、ユーモアな楽しみ方をするのも一興だろう。
強化方法はシンプルで、ライダーには「鉱石」を、オトモンには「団子」をそれぞれゼニ―(通貨)と合わせて消費することでレベルが上がっていき、一定のレベルに達すると新たなスキルや特性を習得していく。
本作には経験値という概念がないため、鉱石と団子さえあれば入手したばかりのライダーや、孵化したてのオトモンも戦力となるため、プレイヤーの手を煩わせることはないだろう。
一体何を考えているんだ?序盤で早くも戦闘バランスが崩壊している件について・・・(無論、悪い意味で)
それにしても戦闘バランスに関しては酷いものだ。
というのも、メインストーリーは4章辺りから既に敵モンスターの強さがインフレを起こしており、こちらの強化が全く追いつかない状態となっている。
それはイベントクエストも同様で、多くのプレイヤーは3章をクリアした時点で途方に暮れることになるだろう。(開始から1~2時間)
もちろん課金することで突破は容易だが、これは中途半端に課金したところで何とかなるレベルではないため、早急な改善が必要であることはもはや明白である。
そもそも序盤にしては敵モンスターの攻撃力が高すぎるのだ。
これではせっかくの回復・サポートスキルも全く役に立たず、結果として攻撃技でゴリ押しを強要される始末となっており、ユーザビリティが著しく損なわれるということはテストプレイの段階で気づくべきである。
また、属性の優位性については先程述べた通りだが、当然敵モンスターによって味方モンスターの属性を使い分ける必要があるため、仮に全強化アイテムをつぎ込んだとしても、この先登場するモンスターによっては無に帰す可能性が高いだろう。
そのため、プレイヤーによっては4章どころか3章で既に詰みである。
スマホゲームに求められるのは手軽さと爽快感であり、決してダラダラと無意味に長引く戦闘などではない
戦闘バランス以外の問題点としては、テンポの悪さが挙げられる。
バトルの仕様上、強力なスキルほど発動までにターンを重ねる必要があるわけだが、重ねたターンに見合った火力が期待できるわけではないため、どうしても戦闘が長引いてしまうのだ。
もちろん自分よりも格下のモンスターが相手なら話は変わってくるが、現状ではありえない。
戦闘バランスの悪さという欠点は、結果としてテンポを損ない、それによって爽快感も失われるという負のスパイラルを生み出しており、スマホゲームとしては致命的な欠陥そのものである。
ゲームのテンポを損ねているのはバトルだけではない。
2Dの立ち絵で済まされているだけのお世辞にもクオリティが高いとは言えない簡素なイベントシーンは、数分程度の会話にもかかわらず、なぜか話が区切られている。
平たく言えば、第1話(会話)→第2話(会話)→バトル、といった感じなのだが、イベントに興味がない場合はスキップすればいいだけの話であって、わざわざイベントシーン自体を区切る必要はなかったはずだ。
また、無駄に長い一度のバトルで入手できる報酬も少なく、貴重なスタミナを消費してクエストを周回したとしても、得られるのは僅かな強化素材と資金のみであって、敵モンスターのインフレ問題を解決する根本的な要因には至っていない。
まとめ
良いところ
- シリーズにはない斬新なコマンドバトル
- アクションが苦手でも楽しめる
- モンスターたちとタッグが組める
- パーティーの組み合わせが豊富
- 女ハンター(ライダー)が可愛い
- モンスター技の演出がかっこいい
悪いところ
- 酷すぎる戦闘バランス
- 全体的にテンポが悪い
- 低品質な会話イベント
第一印象は素晴らしかったので、やはり問題点は戦闘バランスのみですね~。
それさえ改善すれば自然とゲームテンポも良くなるので、評価もかなり上がるのではないでしょうか?
とはいえモンスターたちと共闘するという主軸は整っているので、モンハンをプレイした経験がないユーザーにも興味を持ってもらえると思いますし、もちろんモンハンファンなら必ず楽しめる要素が満載でした。
従来のシリーズでは知ることのできないモンスターたちの異なる一面、ぜひ味わってみてください♪