こんにちは!ユウキ(@yuuki_kg)です。
今回は、2020年2月12日に配信されたソーシャルゲーム「ロストディケイド」の感想・レビューについて紹介していきたいと思います。
プレイする予定の人は、是非参考にしてください。
ロストディケイドのゲーム内容
本作はプレイヤーが操作を行わなくとも、常時キャラクターたちが自動でバトルを行うという、いわゆる「放置ゲー」と呼ばれるカテゴリーのゲームであり、ジャンルは「世界を一つにするRPG」となっている。
従来の放置ゲーとは異なり、本作は放置している最中に敵からダメージを受けないことに加え、基本的にはスタミナの概念がないのだ。
また、アプリを起動していない間も時間経過で経験値や資金が蓄積されていくため、メンテナンスなどが入らない限りは、半永久的にキャラクターたちが戦い続けるという文字通りの放置ゲーである。
放置といってもインタラクションはしっかりと用意されており、アプリを起動している間はプレイヤー自身の手で冒険を進めながらクエストをこなし、キャラクターを強化しながら様々なコンテンツが楽しめるようになっている。
また、会話イベントなどはなく、なぜかストーリーが漫画形式で進行するため、プレイヤーへのストーリーテリングが少々損なわれているようだ。
そんな本作を私がプレイして感じた特徴を、いくつか紹介していきたいと思う。
24時間放置できるゲーム?いや、ゲームとはプレイヤーが操作することで成り立つのだ
放置型ゲームのメリットとしては、何と言っても「手軽さ」と「効率の良さ」にある。
それは仕事中や授業中はもちろん、食事をしている最中や眠っている間にまで及び、時間を余すことなくキャラクターたちの育成が可能なのだから、これほど手軽で効率の良いゲームは他にないだろう。
そして放置したまま数時間が経過し、キャラクターたちの成長具合に期待を膨らませる感覚は、放置型ゲームならではの魅力と言える。
だがそれも度が過ぎればプレイヤーにとってはただの足枷にしかならない。
本作は地図上のプレイヤーを移動させることでゲームが進行していくのだが、ある程度進めたところでプレイヤーのレベルによる規制がかかり、進行が不可能となる。
分かりやすく言えば、「ここから先に進むにはプレイヤーのレベルを25まで上げろ」と言った感じである。
しかし冒頭でも述べているが、プレイヤーのレベルを上げるために必要な経験値は、時間経過と共に蓄積されていくため、待つ以外の手段がないのだ。
そう、放置されているのはむしろプレイヤーのほうである。
もちろん「クイック」という機能を使えば2時間分の経験値をまとめて入手できるという救済措置が用意されているのだが、当然のように課金要素なため、無課金でプレイする場合は他のゲームとの並行プレイを推奨する。
そして私はひたすら待ち続けてようやくレベル25に到達し、プレイヤーを1マス進めた。
システム「レベルが26に到達すると次に進めます」
わずか数秒という圧倒的な早さでレベル上限に達するキャラクターたち、そして限界を突破しさらなる高みへ
念のため説明しておくが、冒険を進めるプレイヤー(主人公)とバトルを行うキャラクターは別である。
キャラクターのレベルを上げるには放置で獲得できる経験値ではなく、専用の「経験値アイテム」を使用する。
経験値アイテムは主にクエスト報酬などで入手できるのだが、気付けば数千個貯まっているため、連続でキャラクターに使用することで即座にレベル上限に達することができる。
従来のソーシャルゲームでは、レベルの上限を上げるために同じキャラクターを2体用意して限界突破させる必要があるのだが、本作ではその必要はなく、「突破素材」を使用することで簡単にレベルの上限を上げることが可能となっている。
突破素材も経験値アイテムと同様にクエストなどで大量に入手できるため、キャラクターの育成に関しては無課金でも敷居が低いようだ。
また、本作では同じキャラクターが2体以上いた場合、「覚醒」させてステータスを大幅に上昇させる仕様である。
しかし残念ながらここでもプレイヤーのレベルによる規制が入り、キャラクターをレベル31以上にするためには、プレイヤーのレベルが30に到達しなければならない。
素材は圧倒的に足りているにも関わらず、またもやお預けである。
仲間と同時にスキルを放つローテーションスキルバトル!
戦闘パーティーは3人制で、各キャラクターには3種類のスキルが設定されており、キャラクターのレベル上限を突破することで新たなスキルが習得できる。
スキルはローテーションで順番に発動していくため、3ターンごとに一巡する仕組みだ。
なおスキルは3人で同時に発動するため、スキルの順番を変更するだけでも戦況が一変するという、シンプルながらも奥深いシステムが採用されている。
例えば3人が1ターン目に発動するスキルを全て強化系にしておき、2ターン目で3人同時に火力系のスキルを叩きこんだり、3ターン目で一斉に回復スキルを発動するなど、スキルの組み合わせによって多種多様な戦略が可能となっている。
他にも隊列の概念があるため、耐久力の高いキャラクターを前衛とし、回復系やバフ系のスキルが使用できるサポートキャラを後衛にするなど、オートバトルでありながらもバリエーションに富んだバトルが展開されるのだ。
また、競技場では他のプレイヤーが用意したパーティーとのPVP(対人戦)が行えるため、ぜひ参加してもらいたい。
本作はキャラクターの育成が容易であることは先ほど説明したが、キャラクターの組み合わせやスキル構成をしっかりと考慮すれば、無課金でも課金ユーザーに対抗できるはずだ。
探索型のクエストは磨けば光りそうなシステムではあるが、同時に「放置ゲー」というカテゴリーの中で最も重要なファクターとなりえるかもしれない
PVPやその他の細かい要素を除き、最も重要となるのはクエストの存在だ。
それもただのクエストではなく、簡易的ではあるがダンジョン探索型のクエストという、独自の味付けで他の放置ゲーとの差別化を図っている。
クエスト中はマス目に沿ってプレイヤーを移動させていき、装備品やアイテムを回収しながら、クエスト目標であるモンスターや依頼品を見つけ出すというものだ。
クエストのメリットとしては、キャラクターの育成には欠かせない「経験値アイテム」や、キャラクターレベルの上限を上げる「突破素材」が容易に入手できるところである。
また、入手できる装備品の性能はランダムなため、若干ハクスラ的な要素が含まれているのも特徴の一つだろう。
しかし一番重要なのは、操作を一切必要としない「放置」という主軸に対し、PVPを除けばこの「クエスト」が唯一プレイヤーに与えられた「自由」であることだ。
本作は基本的にリニア進行のため、このようなメリハリのある要素は、どんなものであってもプレイヤーたちの中弛みを防ぐコンテンツとなりえるだろう。
確かに放置型ゲームの「手軽さ」は魅力的ではあるが、私はただ画面を眺めているだけのものをゲームだとは思わないため、操作性のあるクエストを組み込んだことは称賛に値する。
チュートリアルでユーザビリティを損なわせるとは類を見ないほどの愚かな行為である
ソーシャルゲームにおいて、ゲーム開始時にプレイヤーが最も胸を躍らせるタイミングはいつだろうか?
それはリセマラを行う際に他ならない。
特に無課金のユーザーにとっては今後のゲーム進行を左右するほどの重要な要素であり、それは課金ユーザーにとっても同じだ。
従来のソーシャルゲームでは、およそ5~10分程度でチュートリアルが終了し、リセマラが可能なタイミングに入るのだが、本作に関しては20分近くかかっている。
一つ言及しなければならないのが、効率良く進めたうえでこの時間であることだ。
というのも、本作のチュートリアルは控えめに言って雑であり、初見の場合は30分かかっても不思議ではない。
これではさすがに痺れを切らすユーザーも少なくはなく、最悪の場合は萎えてそのままアプリ削除といった非常事態が発生しても不思議ではないだろう。
そもそもチュートリアルとは、ユーザーを繋ぎとめる最初のステップであり、ここを疎かにしてしまうと場合によっては凄まじい機会損失に繋がるということは、開発側が一番よく分かっているはずなのだ。
画面端にヘルプ一覧(アイコン)でも表示してあれば話しは別なのだが、なぜこのような愚かな行為を容認してしまったのか・・・私には理解できそうにない。
まとめ
良いところ
- 24時間放置で経験値やお金が稼げる
- 奥深いローテーションスキルバトル
- 探索型のクエストでお宝探し
- キャラのレベリングが早い
- 装備品が簡単に強化できる
- SDキャラが繊細で可愛い
悪いところ
- 無課金だとやることがない
- チュートリアルが長すぎる
- 細かいヘルプがないため、システムの把握に時間がかかる
- ストーリーがなぜか漫画形式で進む
悪い部分は少ないんですけど、その代わり一つ一つが致命的なところが痛いですね~。
個人的には頻繁に発生するレベル制限を緩和するだけでかなりの良ゲーになると思いますし、他にもクイックを1日数回に増やすとか、改善手段が豊富なので今後にかなり期待できそうです。
ただ放置要素が少しだけ悪い方向に向かってしまっただけなんです。(笑)
無課金の場合はどうあっても暇になることが多いのですが、のんびりプレイしたい人や、程よく課金をするユーザーには非常にオススメできるゲームなので、是非プレイしてみてください♪